SNSや知恵袋、美容クリニックの相談窓口には、日々ピアスキャッチに関する悲痛な叫びが寄せられています。そこから見えてくるのは、パニック心理が引き起こす二次被害の深刻さです。
現場に寄せられるリアルな証言録:「洗面台の前で30分格闘し、ペンチで力任せに引いたら耳たぶが裂けて大流血。最初からお風呂に入ってゴム手袋を使えばよかったと猛烈に後悔した」(20代女性・会社員)
「ボディピアスのネジがどうしても回らず、知恵袋で調べたら回す方向を完全に勘違いしていた。鏡越しだと逆回しに締め込んでいたことに気づき愕然とした」(20代男性・大学生)
「キャッチが見当たらなくなり落としたと思っていたら、耳の中に埋まっていた。皮膚科の先生に『よく我慢したね、麻酔して切るよ』と言われて背筋が凍った」(30代女性・主婦)
こうした声の背景にあるのは、「人に頼むのが恥ずかしい」「病院に行くほどのことではない」という心理的抵抗感です。ネット上の誤った情報――例えば「ハサミの刃でキャッチをこじ開ける」「オイルを大量に流し込んで強引に引き抜く」といった危険な民間療法を鵜呑みにした結果、事態を悪化させてしまうケースが後を絶ちません。正しい知識を持っていれば、数分で痛みなく解決できたはずの事象が、誤った自己判断によって外科処置を要するケガへと姿を変えてしまうのです。