保育現場や家庭での読み聞かせアンケート、保護者のコミュニティログを検証すると、本作には際立った心理的効果が確認できます。もっとも顕著なのは「魚嫌い・お寿司の食わず嫌いの克服」という実利的な側面です。
発達心理学の観点から見ると、2〜4歳の幼児期は「未知の食べ物に対する警戒心(ネオフォビア)」が強く現れやすい時期にあたります。生魚や海苔、酢飯といった特有の食感を持つ寿司は、子どもによって好みが分かれやすいメニューの一つです。
しかし、愛嬌ある「かっぱまきくん」や頼もしい「てっかのマキちゃん」が活躍する姿を目にすることで、子どもたちの脳内では「お寿司=親しみやすくてかっこいい味方」というポジティブな感情の結びつきが形成されます。保育士の現場観察記録でも、「給食やお弁当に巻き寿司や魚料理介在時、キャラクターの名前を出すと意欲的に口に運ぶようになった」という事例が多く報告されています。