ケンちゃんを温かく見守り、時に厳しく叱った両親や仲間たちを演じたキャスト陣も、昭和のテレビ史に確かな足跡を残しました。彼らが辿ったその後の人生を整理します。
父親役:牟田悌三
怒ると怖いが根は深い愛情に満ちた頑固親父を名演した牟田悌三は、名脇役として数多のドラマで活躍する一方、私生活では子どもの福祉活動に生涯を捧げました。特定非営利活動法人「チャイルドライン支援センター」の設立に尽力し、現代社会で孤立する子どもたちの相談相手として社会貢献活動をリード。多くの人々に惜しまれつつ、2009年1月8日に虚血性心疾患のため80歳で逝去しました。
母親役:岸久美子
優しく上品でありながら芯の強い母親を演じた岸久美子は、本作の終了後も『ケンちゃんシリーズ』の母親役として長く親しまれたほか、昼ドラや舞台演劇を中心に活躍しました。私生活を過度に公表しない控えめなスタンスを貫き、芸能界の第一線を退いた後も、往年のファンから「理想の昭和のお母さん」として愛され続けています。
妹・マコ役:後藤恵美子
ケンちゃんの妹役として愛くるしい魅力を振りまいた後藤恵美子は、子役としての活動期を終えた後、学業への専念を理由に芸能界を静かに引退しました。昭和の子役の多くが辿ったように、思春期の節目で一般人としての平穏な生活を選択し、現在は一般社会の中で家庭を築いています。