名寄帳とは?相続で必須の理由と固定資産評価証明書との違いを徹底解説

名寄帳とは?相続で必須の理由と固定資産評価証明書との違いを徹底解説

名寄帳とは?相続で必須の理由と固定資産評価証明書との違いを徹底解説とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を整理してお届けします。

名寄帳(なよせちょう)とは、地方自治体(市区町村、東京23区の場合は都税事務所)が管理している課税台帳をもとに、特定の所有者ごとに所有する不動産(土地・家屋)を一覧としてまとめた一覧表のことです。「名寄せ」という言葉の通り、同一市区町村内に散らばる不動産を同一人物の名義ごとに束ねて集約する役割を持ちます。

実務の現場で頻繁に混乱を招くのが、「固定資産課税台帳」や「固定資産評価証明書」との違いです。制度上の位置づけを整理すると、地方税法第387条に基づき市区町村が備え付ける台帳そのものが「固定資産課税台帳」であり、名寄帳はその台帳を所有者単位で閲覧・出力できるようにした写し(または画面印刷物)を指します。自治体によっては正式名称を「固定資産課税台帳(名寄帳)」「名寄帳兼課税台帳」などと呼称しています。

一方で、法務局での所有権移転登記(名義変更)に添付する書類として知られる「固定資産評価証明書」とは、その目的と記載範囲において決定的な違いが存在します。以下の比較表でそれぞれの特性を把握しておくと、手続きの二度手間を防ぐことができます。

項目名寄帳(写し・閲覧)固定資産評価証明書編集部の見解・評価主な目的所有不動産の網羅的な把握・調査登録免許税の算出、登記申請添付財産調査の起点は名寄帳、登記実務は評価証明書と役割分担が明確。記載対象同一自治体内の全所有物件(非課税・免税点未満含む)申請した特定の物件のみ(指定が必要)評価証明書は物件を特定して申請するため、知らない不動産は発見できない。非課税物件の表示原則として掲載される(私道・セットバック等)申請時に物件を指定しない限り出力されない私道持分の登記漏れ事故を防ぐ唯一のセーフティネットとなる。手数料の目安無料〜1件300円程度(縦覧期間は無料の自治体多数)1通(1筆・1棟)あたり200〜400円程度多数の土地を持つ旧家でも、名寄帳なら安価に一覧を取得可能。
清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。