ネット上の語学コミュニティやQ&Aサイトで頻繁に見かけるのが、「저도요(チョドヨ)の意味は便利だが、目上の人には使ってはいけないのか?」という議論です。
結論から言えば、「저도요」は文法的には「名詞+助詞(도)+丁寧語尾(요)」という構造であり、述語(動詞や形容詞)を省略した不完全文です。日本語に直せば「私もです!」というニュアンスに当たります。そのため、日常のフラットな会話や、年齢が少し離れた先輩との気軽な食事の席では何の問題もなく通用します。しかし、韓国語「私も」のニュアンス解説を深掘りすると、厳格なビジネスシーンや公的な席、あるいは初対面の顧客に対しては、「言葉足らずで軽く聞こえる」という受け取られ方をするのが現実です。
公式な席や目上の役員・教授に対しては、略さずに「저도 그렇게 생각합니다(私もそのように存じます)」や「저도 동의합니다(私も同意いたします)」と述語までしっかりと述べるのが、韓国の敬語規範における正解です。
もうひとつの盲点は、パンマルと敬語の使い分けにおける「年齢の壁」です。日本の感覚では「同僚だから」「同期入社だから」とすぐにタメ口(나도)で話してしまいがちですが、韓国では1歳でも年上であれば敬語(저도)を基本とするのが伝統的なマナーです。双方が「말 놓으세요(言葉を崩してください)」と合意を交わすステップを経ない限り、勝手に「나도」へと切り替えることは重大なエチケット違反とみなされます。