特定の苗字で同和地区がわかる」は本当?ネットの噂の真相を徹底解説

特定の苗字で同和地区がわかる」は本当?ネットの噂の真相を徹底解説

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昭和から平成、そして令和のデジタル社会へと差別が形を変えて受け継がれた契機として、1975年(昭和50年)に発覚した「部落地名総鑑事件」を避けて通ることはできません。

この事件は、全国の被差別部落の所在地、世帯数、主な職業などを秘密裏にリスト化した書籍「部落地名総鑑」が興信所によって作成され、約200社に及ぶ有名上場企業や個人に高値で密売されていたものです。企業側は採用選考時に応募者の本籍地や住所と照合し、部落出身者を排除するための「身元調査ツール」として悪用していました。

発覚後、行政や人権団体の厳しい糾弾を受け、総鑑は回収・廃棄処分が進められました。しかし、ネット社会の到来とともに、かつての総鑑のデータや根拠のない噂話がデジタルタトゥーとして蘇ることになります。悪質なアフィリエイトブログや差別扇動サイトが閲覧数を稼ぐ目的で「同和地区の苗字一覧」といった架空のリストを量産し、それを信じ込んだユーザーが知恵袋やSNSで拡散するという負の再生産ループが構築されてしまったのです。

項目詳細・数値データ一般的な基準・客観的事実編集部の見解・分析部落地名総鑑(昭和期)1975年発覚。大手企業約200社が購入、1冊数十万円で取引所在地リストであり苗字一覧ではない。行政により回収・厳禁処分就職・婚姻差別を目的とした組織的人権侵害の典型例ネット上の「苗字一覧」数百〜数千件の一般的な名字を無差別に列挙したまとめサイトが散見歴史的・統計的根拠は0%。PV稼ぎやヘイト目的の創作誰の苗字でも当てはまるように作られた悪質な情報ビジネス明治初期の名字登録1875年の平民苗字必称義務令により全国民(約3,000万人)が登録地名・方位・自然物が約8割。身分による命名制限は存在しない苗字から特定の過去身分を逆引きすることは不可能と確定法的規制・救済制度2016年部落差別解消推進法施行、情報流通プラットフォーム対処法ネット上の差別書き込みに対する削除要請・発信者情報開示の迅速化拡散・投稿者は巨額の賠償責任や刑事告訴のリスクを負う
山崎 陸
著者

山崎 陸

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