なぜ2つある?古事記と日本書紀の決定的な違いと神話の真相

なぜ2つある?古事記と日本書紀の決定的な違いと神話の真相

なぜ2つある?古事記と日本書紀の決定的な違いと神話の真相の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

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読者ターゲットの違いは、使われている文章の言語スタイルにも如実に現れています。

太安万侶が古事記を執筆する際、最も苦心したのが「日本語本来の語感や言霊をいかに漢字で書き残すか」でした。当時まだひらがなやカタカナは存在しません。中国の文法をそのまま適用すると、日本固有の神名や言霊の響き、和歌のリズムが失われてしまいます。そこで太安万侶は、漢文の構文をベースにしながらも、訓読みや万葉仮名を巧みに織り交ぜた「変体漢文(和化漢文)」という独自のハイブリッド表記法を編み出しました。古事記がまるで朗読劇のように生き生きと響くのは、この筆致の賜物です。

一方、日本書紀に求められたのは、唐の知識人や外交使節が読んでも一分の隙もない「格式高い純漢文」でした。中国の代表的な史書である『漢書』や『後漢書』の文体や語彙を徹底的に研究し、引用やオマージュを散りばめています。舎人親王率いる編纂チームには、大陸からの渡来系知識人も多く参加していたと考えられており、国際標準(グローバルスタンダード)の筆致で執筆が進められました。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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