犬の腎臓病の食事法|絶対に避けたい食材と療法食を食べない時の解決策

犬の腎臓病の食事法|絶対に避けたい食材と療法食を食べない時の解決策

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愛犬を救いたい一心でインターネット検索を繰り返す飼い主ほど、巧妙に仕組まれた商業的言説や、非科学的な都市伝説の罠に嵌まりやすくなります。ネット掲示板や一部のSNSで散見される「療法食は添加物まみれだから手作り食にすれば腎臓病が完治する」「重曹水や特定のサプリメントで腎臓の細胞が再生する」といった言説は、獣医学的な根拠が完全に破綻しています。

壊死したネフロン(腎小体と尿細管の複合体)は再生しません。食事療法の目的は「治すこと」ではなく、「残された健常なネフロンへの過剰負荷を抑え、残存機能をできる限り長く維持すること」にあります。自然派を謳う民間療法に傾倒し、科学的に計算された療法食を急激に中止した結果、数ヶ月で尿毒症に進行して手遅れになる事例は後を絶ちません。

もう一つの重大な盲点が、「脱水」の見落としです。慢性腎臓病の犬は尿を濃縮する能力が落ちているため、多尿になり、常に脱水のリスクに晒されています。血液検査の数値ばかりに目を奪われ、水分補給が疎かになると、循環血流量が落ちて腎血流量が激減し、急激な数値の悪化を招きます。「食事の管理」と「水分の確保」は、車輪の両輪であることを決して忘れてはなりません。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。