本作の見どころとして欠かせないのが、柳楽優弥と東出昌大のクローズでの共演によって生まれた化学反応です。高身長でモデル出身の東出昌大が見せる静かな受身の芝居に対し、柳楽優弥は肉体の芯から湧き上がる野生動物のような躍動感で対峙しました。二人がスクリーンの同一フレームに収まった瞬間に漂う緊張感は、台本のセリフを超えた俳優同士の意地のぶつかり合いを感じさせました。
アクション面においても、クローズEXPLODEでの柳楽優弥のアクションは極めて高く評価されています。ワイヤーアクションや過度なCGに頼らず、相手の体に拳がめり込む鈍い音を意識した泥臭い肉弾戦が展開されました。特に、複数人を相手にしながらも視線一つブレずに相手を沈めていくシーンでは、柳楽が撮影前に重ねたボクシングトレーニングの成果が明確に表れています。
さらにネット上で「とにかくかっこいい」と話題を呼んだのが、柳楽優弥のクローズでの髪型と衣装スタイリングです。サイドを刈り上げつつ、トップからバックにかけて伸ばした黒髪を無造作に後ろで結んだハーフアップスタイルは、退廃的でありながら清潔感のある独特の色気を生み出しました。古びたスカジャンをラフに羽織り、ポケットに手を突っ込みながら歩くシルエットは、2010年代の邦画界におけるアウトロービジュアルの最高到達点の一つと目されています。