『あまちゃん』最大の魅力は、新人から名優までが完璧なアンサンブルを見せたキャスト陣の存在感にあります。劇中で鮮烈な輝きを放った登場人物たちは、現在どのようなキャリアを歩んでいるのでしょうか。
主人公・天野アキ役を務めたのん(能年玲奈)は、俳優としての確固たる地位を確立しつつ、映画監督、音楽活動、アート制作など多彩な才能を開花させています。劇場アニメ『この世界の片隅に』での魂を揺さぶる声の演技や、自身が監督・主演を務めた長編映画『Ribbon』などで高い評価を獲得。近年も国内外の映像作品で主演を飾り、唯一無二の表現者として精力的に表現の場を広げています。
アキの親友でありライバルでもあった足立ユイ役の橋本愛は、圧倒的な演技力と知性を武器に実力派俳優の筆頭格へ成長しました。大河ドラマ『青天を衝け』をはじめとする数々の重厚なドラマや映画で主要な役どころを演じ分け、日本映画批評家大賞などの映画賞でもその存在感を示しています。
若き日の天野春子を演じて大ブレイクの足がかりを掴んだ有村架純は、その後『ひよっこ』で自身も朝ドラヒロインを務め、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞に輝くトップ女優へと登り詰めました。種市先輩役の福士蒼汰や、アキを支えるマネージャー水口琢磨を演じた松田龍平も、映画や舞台で独自のキャリアを築き上げています。
さらに、母親役の小泉今日子や祖母役の宮本信子、大女優・鈴鹿ひろ美を演じた薬師丸ひろ子といったベテラン勢の圧倒的な芝居は、今振り返っても作品全体の大きな推進力となっていました。