『ホリミヤ』の奥深い魅力は、主人公カップルだけでなく周囲を取り巻くキャラクターたちの時間経過が緻密に描かれている点にあります。本編の完結から10年後(堀や宮村が27〜28歳前後)の世界線では、かつて小さかった子供たちの成長と、大人になった仲間たちのリアルな現在地が描写されています。
特に注目を集めているのが、堀の弟である堀創太と、その幼馴染である奥山祐菜の進路です。ふたりは同じ高校に進学し、かつての堀と宮村を彷彿とさせる、もどかしくも温かい青春模様を繰り広げています。創太は姉の京子を尊敬しつつも宮村を実の兄のように慕い続け、祐菜との距離感に悩みながら一歩ずつ大人の階段を登っていきます。
また、高校時代を共にした主要メンバーたちの10年後の姿も、番外編を通じて明かされています。
- 宮村伊澄:実家の洋菓子店「ケーキハウス・ミヤムラ」を継ぎ、パティシエ・店長として多忙ながら充実した日々を送る。
- 仙石翔&綾崎レミ:高校時代からの絆を保ち続け、社会人になっても途切れない深い信頼関係を構築。
- 進藤晃一:宮村の無二の親友として、相変わらず宮村家に出入りしながら変わらぬ友情を維持。