資産数十億円規模の投資家や経営者が愛用する革小物を観察すると、派手なゴールドやネオンカラーは極端に少ない。実際に彼らが選ぶのは、深みのある「フォレストグリーン」「ダークネイビー」、そして抑制の効いた「トープ(灰褐色)」だ。一見すると地味に映るこれらのトーンには、精神を沈静化させ、衝動買いを抑制する心理的ストッパーとしての役割がある。
一方で、風水や色彩心理学において明確に「NG」とされる組み合わせも存在する。代表的な失敗例が、鮮烈な「赤」と「シルバー」の極端なコントラスト、あるいは「水色」の外装に「ライトグレー」の内装だ。火の気を象徴する赤は入ってきた実利を瞬く間に燃やし尽くし、流れる水を連想させる淡い青は財が定着せずに漏れ出していくとされる。外側の美しさに惑わされ、内側の配色との調和を無視した選択は、手元の資金流出を招くリスクを孕んでいる。