軽トラックの導入時や積載計画を立てる際、最も多く寄せられる疑問が「荷台の長さは実寸で何cmあるのか」という点です。カタログスペックを見ると「荷台長」と「荷台フロア長」という2つの異なる数値が併記されており、ここで戸惑うケースが散見されます。
結論から申し上げると、現在販売されている標準的な軽トラックの荷台は、荷台長が約194cm(1,940〜1,945mm)、荷台フロア長が約202cm〜203cm(2,020〜2,030mm)となっています。「荷台長」とは鳥居(キャビン背面の保護フレーム)から後部アオリの内側までの直線距離を指し、「荷台フロア長」はキャビン下部にある空間(えぐり)の最奥部からアオリ内側までの床面寸法を指します。つまり、薄い板状の資材や長尺の角材であれば、床面奥に差し込むことで約2m超の長さまで水平に積載可能です。
では、後部のアオリ(リアゲート)を水平に倒した場合はどこまで長さを稼げるのでしょうか。後部アオリ自体の縦幅(高さ)は各社ほぼ共通して約28.5cm〜29.0cmに設計されています。これをチェーンやステーで水平に固定した場合、実質的な床面の有効長は約223cm〜232cmまで拡大します。
ただし、ここには実務上の大きな盲点が存在します。アオリを倒して荷物を載せる行為自体は違法ではありませんが、アオリによってナンバープレートや後部反射器、ブレーキランプなどの灯火類が後方から視認できなくなった場合、道路運送車両の保安基準違反に問われます。荷物の底面やアオリの角度によって後続車からの視認性が遮られていないか、出発前に必ず自車の目線で確認しなければなりません。