横山裕が作詞を手がけたソロ楽曲『オニギシ』は、ファンのみならず音楽ファンの間でも涙を誘う名曲として知られています。タイトルの「オニギシ」とは、幼い頃に不器用だった横山裕が「おにぎり」と言えずに呼んでいた言葉です。
楽曲の歌詞には、忙しい合間を縫って母親が握ってくれた、不格好で歪な塩むすびの記憶が綴られています。決して贅沢な具材が入っているわけではなくても、そこには子供たちを必死に愛そうとした母の温もりが詰まっていました。横山裕はインタビューなどで「オカンが握ってくれたおにぎりの味が忘れられない」と何度も語っています。
また、TBS系のトーク番組『A-Studio』に出演した際、MCの笑福亭鶴瓶が弟たちや関係者へ直接取材したエピソードが明かされました。画面に映し出された弟たちの成長した姿と、母への変わらぬ感謝の言葉を聞いた横山裕は、瞳を潤ませながら次のように語っています。
「オカンには苦労ばかりかけて、親孝行らしい親孝行ができなかった。でも、オカンが命がけで僕らを育ててくれたからこそ、今の自分があるし、弟たちともここまで絆を深めることができた」
華やかな芸能界の頂点に立ってもなお、原点にあるのは「母への感謝」と「家族を守る誇り」であることが、彼の誠実な語り口から伝わってきます。