心琴に触れるは誤用?琴線に触れるとの違いと語源を徹底解説

心琴に触れるは誤用?琴線に触れるとの違いと語源を徹底解説

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Q1:「心琴(しんきん)」という言葉自体は日本語の辞書に載っていないのですか?
A1:「心琴」という単語単体であれば、大型の漢和辞典や一部の国語辞典に「心の中の琴。心の奥底の感情」として小さく掲載されていることがあります。しかし、成句である「心琴に触れる」という慣用句はどの辞典にも存在しません。あくまで「琴線に触れる」の混同から生まれた誤用です。

Q2:目上の人から感銘を受けたとき、なんとメールを送るのが最も礼儀正しいですか?
A2:「〇〇様のご高話に深く感銘を受けました」「温かいお心遣いに胸を打たれました」と表現するのが最も適切です。「琴線に触れる」は目上を審査するようなニュアンスを帯びる恐れがあり、文化庁調査でも3割が「怒りを買う」と誤解しているため、ビジネス上のリスクを排除するためにも使用を避けるのが賢明です。

Q3:「心の琴線に触れる」と書くのは文法的に完全な間違いですか?
A3:厳密な修辞技法の上では「琴線」に「心」の意味が含まれるため重言(二重表現)とされます。しかし、現代では広く定着しており、文学作品や新聞記事でも許容される傾向にあります。ただし、より端正な文章を目指すのであれば「琴線に触れる」と表記するか、「感銘を受ける」と言い換えるのが理想的です。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。