心筋梗塞の治療において最も重視されるのが「発症から冠動脈再開通までの時間(Time is muscle)」です。心筋は血流が途絶えてから約20分で壊死が始まり、時間が経過するほど不可逆的なダメージを受けて心不全や不整脈死のリスクが増大します。
【救急車(119番)を直ちに呼ぶべき目安】
- 左肩、胸、背中などの締め付けられるような痛みが「15分以上」続いている
- 安静にしていても痛みが和らがない、むしろ強くなっている
- 肩の違和感とともに、冷や汗、吐き気、強い息苦しさを伴っている
- ニトログリセリンの舌下錠を服用しても痛みが改善しない(処方されている方)
「夜間だから申し訳ない」「家族の帰りを待ってから病院へ行こう」とためらうのは極めて危険です。自家用車やタクシーでの移動中に容態が急変し、心肺停止に陥るリスクもあるため、迷わず119番通報で救急要請を行ってください。通報時は「心筋梗塞を疑う肩と胸の激痛があり、冷や汗が出ている」と簡潔に状態を伝えることが、迅速な救急搬送と専門治療への直結につながります。