BlackEyePatchの真価を語る上で、音楽シーンとの結びつきを無視することはできない。既存のアパレル・ファッション産業が描くマーケティングの定石をあざ笑うかのように、彼らは日本のヒップホップカルチャーの核心とダイレクトに結びついてきた。シーンの女王として君臨するAwichや、圧倒的なリアリティを放つ舐達麻のBADSAIKUSHといったアイコンたちが、プライベートでもステージでもこのブランドを自然体で身に纏う。
企業がお膳立てしたタイアップではない。現場の空気感、夜の煙たさ、ストリートの連帯感から自然発生的に生まれたリレーションシップがそこにある。過剰な説明を嫌うBADSAIKUSHの立ち振る舞いや、Awichの放つ圧倒的なアティチュードは、ブランドが掲げる反骨精神と共振する。彼らが着用することでアイテムに物語が宿り、服は単なる布地からカルチャーの象徴へと昇華されるのだ。