創業家出身のカリスマリーダーであるがゆえに、常にネットや週刊誌で囁かれるのが「将来の後継者は誰か」という世襲問題です。その中心に名前が挙がるのが、長男の豊田大輔氏です。
豊田大輔氏は慶應義塾大学を卒業後、バブソン大学でMBAを取得。トヨタ自動車入社後は、次世代モビリティ都市「ウーブン・シティ(Woven City)」の企画開発を担うウーブン・バイ・トヨタ(旧ウーブン・プラネット・ホールディングス)のシニア・バイス・プレジデントなどを務め、自動運転ソフトウェアやスマートシティ領域で主導的な役割を果たしています。
父・章男氏と同様に自らレースに参戦するドライバーとしての顔も持ち合わせていますが、社内関係者の証言によると「血筋だけでトップに就ける時代ではない」という共通認識が徹底されています。現社長の佐藤恒治氏をはじめとするプロパーの実力派経営陣が実権を握る中、大輔氏はあくまでテクノロジー領域と新規事業の現場リーダーとして着実に成果を積み上げている段階であり、「拙速な世襲人事」を警戒する声に対して冷静な組織運営が図られています。