A4用紙の規格サイズは210mm × 297mmです。三つ折りにする場合、長辺の297mmを3等分するため、計算上の1面あたりの幅は99mm(9.9cm)となります。手元にものさしがあれば上下から9.9cmずつ測れば済みますが、業務現場で1枚ごとに計測するのは非効率であり、そもそも定規がない場面も多々あります。そこで現場で重宝されているのが、器具を一切使わずに均等に仕上げる3つの実践的アプローチです。
実務の現場で最も失敗が少なく、誰でも即座に再現できるのが「もう1枚のA4用紙を活用する合わせ技」です。A4用紙の短辺は210mmであり、これを半分に折ると105mmになります。三つ折りの目標値である99mmと105mmはわずか6mmしか違いません。しかし、さらに正確を期すなら、折る対象の用紙に対して、もう1枚の用紙を直角に「T字」または「L字」に重ねる手法が劇的な効果を発揮します。
具体的な手順は次の通りです。まず折りたいA4用紙を縦向きに置きます。その上部に、別のA4用紙(不要な裏紙で構いません)を横向きにして直角に当てます。A4の横幅は210mmであるため、縦の長さ297mmから差し引くと、露出する下部の余白は正確に87mmとなります。この露出部分を目安に下端を上に折り上げ、できた折り目をもとにもう一方を被せるだけで、驚くほどバランスの良い三つ折りが完成します。
手元に予備の紙が1枚もない完全な単独状態であれば、「ふんわりロール法」が推奨されます。紙の両端を持ち、折り目を強くつけずにゆるやかな筒状(アルファベットの「e」または円筒)を作ります。上端と下端のフチがそれぞれ1/3の境界線にピタリと重なる位置を目視で微調整しながらスライドさせ、重なりが均等になった瞬間に、端の部分だけを指先で軽く押さえて目印をつけます。その後、平らな机の上に置いて折り目をしっかりとプレスすれば、余計なしわを作らずに仕上げることが可能です。