クロガネモチ剪定で実がつかない理由とは?失敗防ぐ時期と芯止めのコツ

クロガネモチ剪定で実がつかない理由とは?失敗防ぐ時期と芯止めのコツ

クロガネモチ剪定で実がつかない理由とは?失敗防ぐ時期と芯止めのコツとはどんな影響があるのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

クロガネモチを庭に迎えたものの、「葉ばかりが茂り、赤い実がまったくつかない」というトラブルは非常に多く見られます。この現象が起きる背景には、植物生理に基づいた明確な理由が存在します。

最も多い失敗原因が「剪定時期の誤りによる花芽の切除」です。クロガネモチは、春に新しく伸びた枝(新梢)の葉の付け根に5月〜6月頃小さな花を咲かせ、受粉したものが秋に結実します。夏から初秋にかけて伸びすぎた枝を一網打尽に刈り込んでしまうと、実になるはずだった花芽や幼果をすべて切り落とすことになります。

もう一つの決定的な要因は「雌雄異株(しゆういしゅ)」という樹木特性です。クロガネモチには雌木と雄木があり、赤い実をつけるのは雌木のみです。植えている木が雄木であれば、どれほど適切に手入れをしても結実しません。また、雌木であっても近隣に受粉樹となる雄木が存在しない場合や、開花期に長雨が続いて昆虫による受粉が妨げられた場合も結実は見込めません。

さらに、窒素分の多い肥料を与えすぎたり、極端な強剪定を行って木が生命危機を感じたりすると、実をつける「生殖成長」よりも葉や枝を伸ばす「栄養成長」を優先させてしまい、実つきが著しく悪化します。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。