死刑確定から数か月が経過した2014年、前橋スナック事件の首謀者である矢野治死刑囚は、突如として世間を揺るがす行動に出ます。警察と週刊誌に対し、「過去に未解決となっている2件の殺人事件に関与した」とする手記を送り、遺体の遺棄場所を具体的に告白したのです。
矢野が告白した内容は以下の2つの事件でした。
- 1996年に発生した神奈川県伊勢原市の不動産会社社長殺害事件
- 1998年に発生した埼玉県日高市の指定暴力団元組員殺害事件
告白通りに遺体が発見されたことから、警察は矢野を殺人罪などで再逮捕・起訴しました。この異例の告白は、「新たな裁判を起こすことで死刑執行を先延ばしにするための延命工作ではないか」と強い批判を浴びました。
その後の裁判員裁判において、不動産会社社長の事件については証言の信用性に疑義があるとして無罪が言い渡され、元組員の事件については懲役刑の判決が出るなど、法曹界でも異例の展開をたどることとなりました。