産後の夫婦生活はいつから再開してよいのか。一般的な産婦人科の退院指導や育児書では「産褥期(約6〜8週間)を過ぎ、1ヶ月健診で問題がなければ可能」と案内されます。しかし、この「1ヶ月健診の許可」という言葉の意味を巡り、夫婦間で深刻な認識のギャップが生じがちです。
産科医が出す「性交渉の許可」とは、あくまで「悪露が消失傾向にあり、子宮口が閉じて子宮内感染症のリスクが一定レベルまで下がった」という医学的な下限ラインを意味しています。「痛みがなく快適に行える状態」や「性欲・精神的余裕が回復した状態」を保証しているわけではありません。
大手育児関連調査や医療機関のアンケートデータによると、実際に産後3ヶ月以内に夫婦生活を再開したカップルは約30〜40%にとどまり、半数以上は産後半年から1年以上経過してから再開しているのが実態です。特に初産婦の場合、24時間の授乳サイクルと夜泣きによる極度の疲労が重なり、再開時期が後ろ倒しになる傾向が顕著に見られます。