昭和の灯を守る「ドライブインオアシス」再脚光の真相と現在地

昭和の灯を守る「ドライブインオアシス」再脚光の真相と現在地

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ドライブインオアシスの最大の魅力は、なんといってもその場で調理されて出てくる独特のメニュー群にある。機械仕掛けの面白さだけでなく、提供される一杯には驚くほどの手間と工夫が凝らされている。

自販機コーナーの主役である「うどん・そば自販機」および「ラーメン自販機」は、コインを投入すると内部で高速回転による湯切りが行われ、わずか20〜30秒ほどで熱々の丼が押し出される仕組みだ。出汁は店舗ごとの秘伝配合であり、自家製チャーシューやメンマ、天ぷらといった具材は、麺の下に隠すようにして自販機内部でひっくり返らないよう工夫されてセットされている。

自販機ラーメンのスープはどこかホッとする鶏ガラ醤油ベースで、縮れ麺に絡む素朴な味わいが疲れた体に染み渡る。また、併設された厨房や食堂スペースで提供される手作りのラーメンや定食メニューも侮れない。地元の新鮮な食材をふんだんに使い、大衆食堂の原点を守り続けるボリューム満点の定食類は、長年通い詰める常連客の胃袋をがっちりと掴んでいる。

さらに見逃せないのが、アルミホイルに包まれてこんがりと焼き上げられる「トーストサンド自販機」や、熱気とともに提供される「ハンバーガー自販機」だ。サクッとしたパンの食感にとろけたチーズとハムの塩気が絶妙に調和し、現代のコンビニホットスナックでは決して味わえない独特の香ばしさを生み出している。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。