総合司会だけでなく、各曜日を担当する日テレZIP歴代レギュラーの布陣も、視聴習慣を形成する重要な要素となってきました。ジップ曜日パーソナリティ歴代の顔ぶれを辿ると、日本テレビがどのようなターゲット層に向けて番組を届けてきたのかが浮き彫りになります。
月曜日は長年ジャニーズタレント(現STARTO ENTERTAINMENT所属タレント)が務め、山口達也から風間俊介へと引き継がれました。特に風間の豊富なディズニー知識や冷静沈着なコメント力は視聴者の厚い支持を獲得。火曜日はMAKIDAIから山下健二郎へとLDHの系譜が受け継がれ、エンタメ色の強い朝を演出してきました。水曜日には工藤阿須加の誠実な農家ロケやずん・飯尾和樹の脱力系ギャグ、木曜日のココリコ・田中直樹による生き物への深い愛情など、各曜日の個性が明確に棲み分けられています。
なかでも独自の進化を遂げたのがZIP歴代金曜パーソナリティです。番組開始から長年にわたり鈴木杏樹が上品な佇まいで金曜の朝を支え、その後は吉田沙保里がアスリートならではのバイタリティを発揮しました。さらに近年では、固定レギュラーを置かずに月替わりやZIPシーズンパーソナリティ一覧に見られるような季節限定(3ヶ月交代)で旬の若手俳優やアーティストを起用するシステムが導入されました。この柔軟なキャスティングは、SNS時代におけるバズの創出と若年層視聴者の獲得に大きく寄与しています。
また、登校・出勤前の視聴者にとって最も実用的な情報である気象コーナーを担うZIP歴代お天気キャスターの存在も見逃せません。初代の佐々木もよこから始まり、にわみきほ、岩本乃蒼(現日テレアナウンサー)らが歴任。なかでも7代目を務めた貴島明日香は、2017年から5年間の長きにわたり務め上げ、「好きなお天気キャスターランキング」で1位を獲得するなど社会現象的な人気を博しました。毎朝の定時にお天気を伝え続ける彼女の笑顔は、多くのビジネスパーソンにとって出勤前のルーティンの一部となっていたのです。その後を引き継いだマーシュ彩も、洗練されたビジュアルと的確なリポートで朝の顔としての座を確固たるものにしています。