ネット上の掲示板やレビューでは、「医師によって説明の詳しさに差がある」「救急で行ったのに待たされた」といった書き込みが散見されます。しかし、これらの多くは医療提供システムに対する誤解から生じているケースが少なくありません。
救急外来は受診順ではなく、患者の生命維持や緊急度を判定する「トリアージ」によって診察順が決定されます。外見上は先に待合室にいたとしても、重篤な状態の患者が搬送された場合はそちらが優先されるのが救急指定病院の厳格なルールです。
また、医師の評判に関しても、個別のコミュニケーションの相性や担当科の特性が影響します。専門的な見地から端的に事実を伝える医師を「淡泊」と感じる患者もいれば、「無駄がなく明確」と好意的に受け止める患者もいます。自身の受診目的(じっくり相談したいのか、専門的な診断・手術を急ぎたいのか)を明確にして臨むことが、満足度の高い治療につながります。
【プロの結論】受診をおすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
医療機関にはそれぞれ担うべき役割と機能があります。自身の病状や希望する医療体験に合わせて、以下の判断基準を参考に受診を検討してください。
【積極的な受診をおすすめできる人】
- 骨折、関節痛、脊椎疾患など、専門性の高い整形外科手術や専門リハビリを希望する方
- 頭痛、めまい、しびれなど脳神経領域の精密検査や迅速な治療を必要としている方
- 突発的なケガや急性症状で、24時間対応の救急診療体制を求めている方
- 車での通院や無料送迎バスを利用して、継続的なリハビリ・通院を行いたい方
【他のクリニックや施設を検討・慎重に判断すべき人】
- 軽微な風邪や慢性疾患の処方箋のみを希望し、待ち時間を数分単位で極小化したい方(近隣の一般内科クリニックが適任)
- 予約なしの当日受診で、一切の混雑や緊急処置による時間変動を許容できない方