サポーターの間で常に白熱する「日本代表歴代10番で最強は誰か」という議論。プレースタイルや戦術背景が異なるため単純比較は困難ですが、決定的なスタッツとチームへの影響力から2大巨頭として名前が挙がるのが中村俊輔と香川真司です。
中村俊輔の最大の強みは、国際Aマッチ通算24得点のうち数々の劇的なフリーキックを決めたセットプレーの精度と、一瞬で局面を打開するゲームメイク能力にありました。2000年代の代表チームにおいて、攻撃の設計図はすべて中村の左足から描かれており、欧州トップリーグでも認められたその技術は今なお歴代最高峰と称えられています。
対する香川真司は、代表通算31得点という歴代10番の中で突出したゴール数を誇ります。本田圭佑や岡崎慎司らと共に形成したアタック陣は、2010年代初頭に世界屈指のカウンターアタックを展開しました。ペナルティエリア付近での俊敏性と連動性は、欧州CLの舞台でも証明されたワールドクラスの武器でした。
SNSやファンの議論を検証すると、「1本のキックで試合を決めるロマン」を評価する層は中村俊輔を支持し、「現代的なスピード感とゴール関与の絶対数」を重視する層は香川真司を推す傾向が顕著です。いずれにせよ、両名が築いた実績が後世の10番に対するハードルを極めて高いものにしたことは間違いありません。