ネット上で定番のミームとなった「興奮しちゃうじゃないか」の直接の震源地は、冨樫義博氏による大人気バトル漫画『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』の「天空闘技場編」です。発言の主は、作中屈指の人気と不気味さを誇る奇術師の念能力者、ヒソカ=モロウです。
該当シーンが描かれたのは、主人公のゴン=フリークスがハンター試験でヒソカに奪われたプレートの「借り返し」を果たすため、天空闘技場200階クラスで直接対決を行った一戦でした。ヒソカは自身の念能力「伸縮自在の愛(バンジーガム)」と「薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」を駆使し、終始圧倒的な実力差でゴンを翻弄します。
しかし、ゴンは圧倒的な恐怖に怯むどころか、持ち前の恐るべき集中力と野生的な戦闘センスを発揮。石畳の破片を使った奇策でヒソカの死角を突き、渾身の右ストレートをその頬へクリーンヒットさせることに成功します。奪われたプレートを突き返し、借りを返されたヒソカは、痛みに怒るどころか、急速に成長し牙を剥くゴンの潜在能力と殺気に満ちた鋭い眼光を目の当たりにして、全身のオーラと悦楽の感情を爆発させます。
その際、顔を歪めながら恍惚の表情を浮かべ、股間周辺から不気味なオーラを立ち昇らせて放たれたのが、次の強烈なセリフです。
「そう……その眼だ…… その眼がいい…… くっ……ふふ…… 興奮しちゃうじゃないか……♥」
相手を倒すことそのものよりも「丹精込めて育てた果実(強者)が熟した瞬間に狩る」ことに無上の快感を覚えるヒソカの異常な戦闘美学が、凝縮された瞬間でした。