音楽情報サイト「LiveFans」の蓄積データや過去のツアーレポートを分析すると、彼女のライブ構成には明確な美学が存在します。ただ盛り上がるアッパーチューンを並べるのではなく、人間の弱さ、怒り、愛、自己肯定に至る魂の軌跡を1本の映画のように描くのがちゃんみなライブセトリの真骨頂です。
ライブ前半では「Doctor」や「I'm a Pop」「B級」といったアグレッシブかつ鋭利なラップナンバーで会場のボルテージを一気に沸点へと導きます。中盤では一転し、ルッキズムや世間の偏見に抗う痛切な叫びを込めた「美人」や「Never Grow Up」を配置。観客が固唾を呑んで見守る中、自らの傷跡を赤裸々に歌い上げる姿は、見る者の涙を誘います。
特にファンの間で語り継がれているのが、2024年のちゃんみな妊娠発表ライブです。大きなお腹を抱えながら、堂々とハイヒールを脱ぎ捨ててステージに立ち、「命を宿しながら歌う私の姿を見てほしい」と放ったMCは、多くの女性に計り知れない勇気を与えました。この体験を経て迎える2026年の最新ツアーでは、母としての母性とアーティストとしての狂気が融合した新曲群がセットリストに加わり、歴代最高峰のドラマ性を生み出しています。