グループの歴史を語る上で避けて通れないのが、マリウス葉さんと中島健人さんの脱退・卒業です。ネット上では様々な憶測が飛び交いましたが、公表された一次情報や当時のドキュメンタリー、関係者への取材から見えてくるのは、ネガティブな分裂ではなく「自己実現と人生観の明確化による発展的独立」という事実です。
マリウス葉さんは2020年12月に体調不良により芸能活動を休止しました。名門大学での学業に励む中で「国際社会で役に立つ人間になりたい」という強い志を抱き、2年間の熟慮の末に2022年12月31日のカウントダウンコンサートをもって卒業・芸能界引退を決断しました。5人全員で東京ドームのステージに立ち、ファンに感謝を伝えたラストステージは、アイドルの美しい幕引きの象徴として語り継がれています。
一方、2024年3月31日をもって卒業した中島健人さんの決断は、グループにとっても芸能界にとっても大きな転換点となりました。30歳という節目の年齢を迎えるにあたり、国内外の映画・音楽市場へ本格的に挑戦したいという強い意志が背景にありました。グループ結成以来、常に「ケンティー」という完璧なアイドル像を体現し続けてきた彼が、表現者として個人の看板で世界と勝負したいと望んだのは、クリエイターとしての自然な欲求の表れといえます。
卒業発表のファンクラブ向け配信において、菊池風磨さんは「互いに尊重し合って出した答え」と語り、中島さんも「メンバーへの感謝とリスペクトは一生変わらない」と明言しました。12年間にわたり切磋琢磨した「ふまけん」の絆は、形を変えて互いの背中を押し合う関係へと昇華しています。