ネット裏や通常のスタンド席と異なり、座席とグラウンドの間に視界を遮る高強度の防球ネットが存在しません。この開放的な設計こそが魅力であると同時に、東京ドームのエキサイトシートにおける危険性と直結しています。プロの打者が放つファウルライナーの初速は時速140km〜160km以上に達することがあり、バットに当たってから客席へ到達するまでの時間はわずかコンマ数秒です。
こうした過酷な物理的条件から、エキサイトシートでヘルメット着用が義務付けられる理由は明確です。万が一の打球直撃による頭部外傷事故を未然に防ぐため、各座席の下には専用のヘルメットと守備用グローブがあらかじめ用意されています。公式規定および係員の指示により、インプレー中(投球動作からプレー終了まで)はヘルメットを頭部に装着することが求められます。
観戦にあたっては、エキサイトシートでのファウルボール注意点を熟知しておく必要があります。スマートフォン画面を見つめていたり、同行者との会話に夢中になって白球から目を離したりする行為は極めて危険です。球場内の警備スタッフもファウル打球時には激しく笛を鳴らして警告を発しますが、最終的には観戦者自身の「ボールから決して目を離さない」という危機管理意識が安全を左右します。