かつて日本テレビ系列の金曜ロードショーにおいて、本作はほぼ2年に1回のペースで定期的にオンエアされていた。昭和から平成にかけて、8月の終戦記念日前後に放映されることは半ば国民的な年中行事ですらあった。幼い節子と清太の辿る悲劇的な運命、美しくも残酷な蛍の光、ドロップ缶をめぐる哀切。それらは日本人の記憶に深く刻み込まれてきた。
潮目が変わったのは2018年4月13日。高畑勲監督の逝去を受けて急遽組まれた追悼放送以来、地上波でのオンエアは完全に途絶えている。1988年の劇場公開から数々の金字塔を打ち立ててきた作品が、なぜここまで頑なに電波から遠ざけられているのか。ファンの疑問は年を追うごとに募るばかりだ。