伊勢ヶ濱親方(本名:杉野森正也)は青森県西津軽郡木造町出身。近畿大学相撲部を経て大島部屋に入門し、1981年春場所に初土俵を踏みました。「津軽富士」の愛称で親しまれた現役時代は、卓越した技能と鋭い立ち合い、左四つからの寄りを武器に活躍。29歳という遅咲きながら第63代横綱・旭富士に昇進し、通算幕内最高優勝4回を達成しました。
1992年の引退後は年寄・安治川を襲名して安治川部屋を創設。2007年には名跡を「伊勢ヶ濱」へ変更し、部屋の名称も伊勢ヶ濱部屋へと改めました。ここから指導者としての真骨頂が発揮されます。第70代横綱・日馬富士をはじめ、大怪我と病気による序二段転落から奇跡の復活を果たした第73代横綱・照ノ富士、関脇・安美錦(現・安治川親方)、宝富士、誉富士、照強、翠富士、熱海富士、そして110年ぶりの新入幕優勝を成し遂げた尊富士など、枚挙にいとまがないほどの名力士を育て上げました。