大喜利の基本ルールはシンプルながら、極めて計算された心理戦です。座布団は「司会者が面白い・感心した」と判断すれば1枚与えられ、「つまらない・失礼な発言をした」と判断されると没収されます。特に「全部持って行きなさい!」という司会者の一声で一瞬にしてゼロになるスリルが、番組の緊張感を担保しています。
ここで絶対に見逃せないのが、座布団運びの山田隆夫の存在です。1984年から座布団運びを務める山田は、単なるスタッフではなく「大喜利のスパイス」として機能しています。
回答者が山田を小馬鹿にする回答(「赤い服を着たゴミ」「座布団運びしか能がない」など)をすると、司会者の指示を待たずに山田が実力行使で突き飛ばしたり、勝手に座布団を奪い取ったりする演出はおなじみの光景です。この「回答者・司会者・座布団運び」の三角関係による攻防があるからこそ、10枚への道のりがドラマチックに彩られます。