静止画だけでなく、動きのあるSDキャラを描く際には、身体の可動域をあえて無視した「マンガ的デフォルメ」が有効です。等身が低いミニキャラで関節をリアルに曲げようとすると、手足が短いため窮屈な印象を与えてしまいます。
躍動感を演出するポーズのコツは、「くの字」や「S字」を意識した背骨のしなりと、手足の先端(手首・足首)を大きく見せる遠近感の強調です。例えば、歌っているポーズを描く場合は、マイクを握る手を顔と同じくらいのサイズまでデフォルメして手前に配置し、体を弓なりに反らせることで、小さな身体から大きなエネルギーを放っているような視覚効果が得られます。
また、ツインテールを「感情を表現する第2の手」として活用するテクニックも定番です。喜んでいる時は毛先を上向きに跳ね上げ、落ち込んでいる時は重力に従ってだらりと垂らすなど、髪の動きに表情を持たせるだけで、イラスト全体の情報量と説得力が劇的に向上します。