まず押さえておくべきは、アルタ閉店が「噂」ではなく公式にアナウンスされた決定だという点である。運営元の株式会社三越伊勢丹ホールディングス(以下、三越伊勢丹HD)は2026年10月、新宿アルタを含む新宿地区の一部資産について、営業終了および今後の再開発方針を盛り込んだプレスリリースを発表した。報道各社はこれを一斉に取り上げ、「新宿アルタ、2026年2月閉館へ」というニュースが列島を駆け巡った。
そもそも新宿アルタは1980年、新宿東口の再開発の一環として開業した。地上8階・地下4階建て、延床面積は約1万7千平方メートル。ファッションビルとして若者向けテナントを中心に構成され、1階のスタジオアルタでは『笑っていいとも!』(フジテレビ)をはじめとする生放送番組が長年にわたり制作された。ピーク時の年間来館者数は数百万人規模に達したとされるが、2010年代以降は客足が漸減。新型コロナウイルス禍の2026年以降、テナントの退去が相次ぎ、営業継続の前提が崩れていった。
この表からも明らかなように、アルタ閉店は「2026年2月28日」という確定した日付をもって実行された。2026年に入り、「実はまだ営業している」「閉店は嘘だった」といったデマが一部SNSで拡散したが、現地はすでに閉館しており、公式発表を覆す事実は確認されていない。