道路上における安全確保は、高齢ドライバー自身の意識だけで完結するものではない。警察庁をはじめとする関係機関が重点を置くのは、道路交通全体における相互の配慮と保護規定の徹底である。
四つ葉マークや枯葉マークを付けた車が前方を走行している場合、後続車や並走車には十分な車間距離の確保と、車線変更時の思いやりのある挙動が求められる。特に信号のない交差点や合流地点において、高齢者の慎重な判断を焦らせるような追突・車線規制の圧迫行為は、悲惨な交通事故へ直結する危険性を孕んでいる。
街中で標識を目にした際、周囲のドライバーが「保護対象の車である」という認識を持ち、安全な間隔を空けて見守る姿勢こそが、交通安全行政の目指す安全な道路環境の根幹をなしている。