自動車のカタログに記載されているWLTCモード燃費は、従来のJC08モードに比べて国際基準に準拠し、実態に近い測定法として導入されました。「市街地」「郊外」「高速道路」という3つの走行モードで構成されていますが、それでもカタログ値と実燃費の間には10%〜25%の乖離が生じます。
この乖離が発生する最大の要因は、電装品の使用環境と走行距離の短さにあります。試験場での測定ではエアコンをオフにするか一定負荷での計測が基本となりますが、猛暑の夏場や厳冬期のエアコン稼働時には、エンジン負荷が跳ね上がります。特に排気量が660ccに制限されている軽自動車は、普通車に比べてエンジン排気量に対するエアコンコンプレッサーの負荷割合が極めて高く、燃費低下の幅が大きくなります。
さらに、片道3〜5km程度の短距離走行(いわゆる「ちょい乗り」)を繰り返すと、エンジンが適切な温度に達する前に走行が終了し、燃料を濃く噴射する冷間始動状態が続くため、カタログ燃費の半分近くまで落ち込むケースも珍しくありません。