SNSや映画レビューサイトでは、2人の出演作を観たユーザーから「清水尚弥と清水尋也の顔立ちが似てる」「目の奥にある冷たい光が完全に一致している」という声が頻繁に投稿されている。実際に2人のビジュアルを比較すると、単にパーツが似ているという次元を超えた、特有の骨格的・雰囲気的なシンクロニシティが認められる。
第一に共通しているのは、切れ長で涼しげな目元だ。いわゆる「塩顔」のカテゴリーに属しながらも、甘さを排したシャープな眼差しは、静寂の中に狂気や孤独を宿す演技において強烈な武器となる。映画関係者の間でも「憂いを帯びた眼光だけで登場人物のトラウマを表現できる」と評される点は、兄弟共通の天賦の才と言っていい。
第二に、フェイスラインの鋭利さと高い鼻梁である。無駄な脂肪の一切ない顎のラインと、横顔を立体的に見せる鼻筋の通り方は極めて酷似している。照明の当たり方によって顔半分に深い影が落ちたとき、兄の尚弥がかつて主演映画『死んだ目をした少年』で見せた虚無感と、弟の尋也が映画『渇き。』や『ソロモンの偽証』で放った暴力的な危うさは、驚くほど重なり合う。
一方で、明確な差異も存在する。弟の尋也は186cmという恵まれた骨格から、よりダイナミックで威圧感のある「動の怪演」を得意とするのに対し、兄の尚弥は繊細で内省的な葛藤を身体の内側に沈殿させる「静の表現」に長けている。この絶妙な差異こそが、安易なドッペルゲンガーに終わらない、表現者としての深みを生み出している。