圧倒的な利便性を誇るセル付きモデルですが、従来のリコイルスターター式と比較するといくつかのトレードオフが存在します。導入後に「こんなはずではなかった」と後悔しないために、両者の特徴を冷静に比較・把握しておくことが欠かせません。
草刈機のリコイルスターターとの比較において最も大きな違いは「本体重量」です。セルモーター本体と駆動用バッテリーを搭載するため、同排気量のリコイル専用機に比べて約500gから1kg程度重くなります。長時間の連続作業では、このわずかな重量差が肩掛けバンドを通じて疲労度として蓄積されるため、背負い式バンドの併用やバランス調整が推奨されます。
また、セル付き草刈機のデメリットとして見落とせないのが「メンテナンス項目の増加」と「価格差」です。電装系パーツが増えることで初期費用が1万〜2万円ほど高くなるほか、バッテリーの経年劣化に伴う定期的な交換コストが発生します。ただし、近年のモデルの多くはリコイルスターターも非常用として併設された「セル&リコイル併用型」となっており、万が一バッテリーが上がっても作業が完全にストップする心配はありません。