優勝争いと同じ、あるいはそれ以上に過酷な現実が突きつけられるのが、本戦への生き残りをかけた予選通過ラインボーダーの攻防です。ツアー規定により、決勝ラウンドに進出できるのは上位60位タイまでの選手に限られます。大会2日目の午後、ボーダーラインは「イーブンパー」と「1オーバー」の間を激しく行き来しました。
現場の緊迫感は、注目組ペアリング組み合わせの選手たちが18番ホールのティイングエリアに立った瞬間、最高潮に達しました。シード権の維持や年間ポイントランキングを争う中堅・若手プロにとって、この1打は単なる予選通過にとどまらず、翌年の出場優先順位に直結する死活問題です。現地記者の観察によると、最終パットを迎えた選手の表情には極度の緊張が浮かび、カップインした瞬間に小さく拳を握りしめて安堵の息を漏らす姿が印象的でした。
SNS上でも「〇〇選手、頼むから耐えてくれ」「1打差でカットライン跨いでるの心臓に悪すぎる」といった悲痛な応援投稿が相次ぎました。わずか1打、ボール1個分の転がりの差が明暗を分け、実績ある実力者が涙を呑む一方で、主催者推薦の若手が土壇場でバーディを奪って滑り込むなど、過酷な勝負の世界の現実が浮き彫りとなりました。