桐生順平選手がボート史にその名を刻んだ決定打は、数々のビッグタイトル制覇です。2015年、ボートレース平和島で開催された「第50回ボートレースクラシック」で念願のSG初優勝を達成。当時28歳という若さでのSG戴冠は、新世代の旗手としての台頭を強烈に印象付けました。
さらに2017年には、住之江競艇場で行われた最高峰の決戦「第32回ボートレースグランプリ(賞金王決定戦)」で見事に優勝。黄金のヘルメットを手にし、名実ともに艇界の頂点・MVPに輝きました。
しかし、その華々しい栄光の裏には幾度もの試練がありました。極限のスタート攻防におけるフライング(F)ペナルティによるグレードレースの出場停止期間や、荒れた水面での激しい転覆事故による負傷欠場など、選手生命を脅かす危機に直面したことも一度や二度ではありません。それでも桐生選手はスタート勘の再構築やフィジカル強化に取り組み、逆境を乗り越えるたびに強いレーサーへと進化を遂げてきました。