一死報いる覚悟で彼が選択したのが、自由診療による大掛かりなインプラント治療であった。抜けてしまった大量の歯を補い、骨の基盤から再構築する全顎的なアプローチ。上顎・下顎ともに多数本のボルトを埋め込む難手術となり、かかった費用の総額はおよそ500万円から600万円以上にの達すると報じられた。高級外車が1台買えてしまうほどの莫大な投資である。
なぜそこまでの巨額を投じる決断をしたのか。理由はシンプルだ。タレントとして長く第一線で走り続けるためには、正常な咀嚼機能と清潔感のある口元が不可欠だったからである。一般的な義歯では耐えられないような過酷なロケやグルメレポートにも対応できるよう、骨と強力に結合するインプラント治療は回避できない最善策だったのだ。手術は数年に及び、仮歯の調整や骨移植を含めた過酷なプロセスを乗り越えて、現在の頑丈な歯が完成した。