ねこを語る上で欠かせないもう一つの重要な存在が、みにっコの「ざっそう」です。通常、草食動物でもない猫が植物を好む描写は異質に映りますが、すみっコぐらしねこざっそう関係には特筆すべき相互依存の美学が存在します。
ざっそうは「いつか憧れの花屋でブーケにしてもらう」という前向きな夢を持つポジティブな野草です。ねこはそんなざっそうの頭を悪気なくムシャムシャとかじってしまう癖があります。しかし、ざっそう側もこれを嫌がるどころか、むしろかじられることで「構ってもらえた」「役に立った」と喜ぶという、ユニークな共生関係が成立しています。
気弱ですみっこを譲ってばかりのねこが、ざっそうに対してだけは無防備に甘え、心を許している姿は、単なるマスコット同士の掛け合いを超えた心理的安全性の象徴として描かれています。