一部のネット掲示板やSNSでは、「鮫島克駿は重賞は勝つがG1になると勝ちきれない」という辛口な指摘が見られることがあります。しかし、この評価はレースの構造的な本質を見落とした表面的な誤解に過ぎません。
競馬におけるG1レースは、馬の絶対的な能力、当日の枠順や展開、そして有力馬を管理する大手クラブや馬主の思惑など、無数の要素が複雑に絡み合います。実際に彼が騎乗してきたG1の成績を精査すると、「人気以上の着順に押し上げているレース」が非常に多いことが判明します。
例えば短距離の絶対的エースとして名勝負を演じたナムラクレアをはじめ、スプリント・マイルG1においてハナ差・クビ差の2着や3着に食い込んだ騎乗は、まさに人馬一体となった極限のパフォーマンスでした。あと数センチの差で勝敗が分かれるのがG1の舞台です。「勝てない」のではなく、「G1を勝てる器であることを幾度も証明し続けている」というのが、現場のプロが下す客観的なジャッジです。