ロシアW杯日本代表の激闘総括!ロストフの14秒の真相と西野采配・選手の現在

ロシアW杯日本代表の激闘総括!ロストフの14秒の真相と西野采配・選手の現在

ロシアW杯日本代表の激闘総括!ロストフの14秒の真相と西野采配・選手の現在の見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。

下馬評では「3戦全敗での敗退」すら囁かれていた日本代表でしたが、ピッチ上で見せたパフォーマンスは世界中のサッカーファンを驚愕させました。全4試合の戦績とスタメンの特徴、戦術的な成否を振り返ります。

対戦カード(ステージ)スコア・得点者主なスタメン・戦術的特徴編集部の見解・評価第1戦 vs コロンビア○ 2 - 1
香川(PK)、大迫大迫、香川、乾、原口、柴崎、長谷部開始3分の相手退場を生かし、アジア勢として史上初めて南米勢を撃破する歴史的快挙を達成。第2戦 vs セネガル△ 2 - 2
乾、本田第1戦と同じ11人を継続起用2度のリードを許す苦しい展開も、途中出場の本田が同点弾。粘り強いパスワークが機能。第3戦 vs ポーランド● 0 - 1
(得点者なし)スタメン6人を入れ替える大胆ターンオーバー終盤の自陣パス回しでフェアプレーポイントによる突破を選択。世界中で物議を醸す決断。決勝T1回戦 vs ベルギー● 2 - 3
原口、乾ベストメンバー(第1・2戦の先発)へ復帰2点先制の歓喜から、フィジカルと電光石火のカウンターに屈した「ロストフの悲劇」。

初戦のコロンビア戦勝因と「大迫半端ないって」現象の再燃

グループリーグ突破の決定打となった初戦コロンビア戦は、開始早々にカルロス・サンチェスがハンドで一発退場となり、香川真司が冷静にPKを沈める幸運なスタートでした。しかし、真の勝因は数的優位に甘んじることなく、中盤で柴崎岳が試合のリズムを完全に掌握したこと、そして最前線で体を張り続けた大迫勇也の圧倒的なポストプレーにありました。

後半28分、本田圭佑の左コーナーキックから大迫が競り勝って叩き込んだ決勝ヘディングシュートは、日本中を熱狂させました。高校サッカー選手権時代に対戦相手の主将が発した「大迫半端ないって」というフレーズがSNS上で爆発的なトレンドとなり、一般層まで巻き込む社会現象へと発展した瞬間でした。

世界を二分したポーランド戦のパス回し批判と指揮官の覚悟

一方で、第3戦のポーランド戦終盤に見せたプレーは、大会屈指の論争を巻き起こしました。0-1でリードされている状況の中、同時刻に行われていた他会場の試合結果(コロンビアがセネガルに1-0でリード)を受け、西野監督は「このまま0-1で敗戦しても、警告数(フェアプレーポイント)の差でセネガルを上回り2位通過できる」と冷徹に計算したのです。

ラスト10分間、日本代表は自陣深くで攻撃の意志を見せずにパスを回し続け、会場のファンからは凄まじいブーイングが浴びせられました。国内外のメディアから「アンチフットボール」と激しいバッシングを受けましたが、西野監督は後日、「万が一の2失点目を避けるため、すべての批判を背負う覚悟で指示を出した」と語っています。美学を捨てて結果(決勝トーナメント進出)を冷徹に取りにいく、極限のギャンブルでした。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。