計量スプーンの規格はJIS(日本産業規格)によって厳密に定められており、大さじ1杯は15ml、小さじ1杯は5mlです。水の場合、密度がほぼ1.0g/mlであるため「5ml=5g」が成り立ちます。しかし、調味料にはそれぞれ固有の比重(嵩密度)が存在します。
スーパーなどで手に入る家庭用のサラサラとした精製塩(食塩)は、小さな立方体の結晶が密に詰まっているため、嵩密度がおよそ1.2〜1.25g/mlに達します。そのため、塩小さじ1の重さは約6gとなります。これが「塩小さじ1 6g 理由」の物理的な根拠です。
「小さじ1だから5g」と思い込んで調理を進めると、レシピ制作者が意図した塩分よりも常に20%多い塩を投入することになります。特にスープや煮物、パン作りなど、塩分のパーセンテージが仕上がりを左右する料理において、この2割の過剰投入は「塩辛くて食べられない」「パン生地の膨らみが阻害される」といった決定的な調理ミスを引き起こす原因になります。