能登半島の地理を正しく理解する第一歩は、南北約100キロメートルに及ぶ広大な地形と、3つの地域区分を頭に入れることです。石川県の自治体関係資料や国土地理院の地形データを整理すると、能登半島は南から北へ向かって「口能登(くちのと)」「中能登(なかのと)」「奥能登(おくのと)」の3つに大きく区分されます。
自治体の配置を見ると、金沢方面から半島へ入る玄関口となるのが羽咋市(はくいし)、宝達志水町(ほうだつしみずちょう)を中心とする「口能登」です。ここには砂浜を車で走行できる世界屈指の観光名所「千里浜なぎさドライブウェイ」が広がります。続いて、七尾湾を抱く七尾市(和倉温泉など)や中能登町、志賀町(しかまち)が位置する「中能登」へと続きます。七尾市は古くから西日本文化圏との交流拠点として栄えた佐波遺跡を有し、能登中部の経済・観光のハブ機能を担っています。
そして半島の先端部に位置するのが、輪島市、珠洲市(すずし)、能登町(のとちょう)、穴水町(あなみずまち)で構成される「奥能登」です。荒波が削り出した奇岩が連なる能登金剛や白米千枚田、伝統の輪島塗や珠洲焼、キリコ祭りに代表される固有の文化が息づくエリアです。能登半島市町村位置図を把握する際は、「中能登の七尾・志賀を境に、北側の穴水・能登・輪島・珠洲が奥能登と呼ばれる最深部にあたる」という基本構造を覚えておくと、移動距離や所要時間の計算が格段にスムーズになります。