実際の消費者動向やSNSでの反響を調査すると、飲酒カルチャーそのものに対する価値観のパラダイムシフトがはっきりと見て取れます。
ブーム全盛期には「100円台で手っ取り早く現実逃避できる」「コスパ最強のストレス解消法」といった書き込みが目立ちました。しかし現在では、「翌日のパフォーマンスが壊れる」「鬱っぽくなる感覚があって飲むのをやめた」「350mlのビールや無糖レモンサワーでゆっくり味わうほうが心地よい」といった自己防衛的な声が多数派を占めています。
都市部のスーパーやコンビニの売り場調査でも、かつてストロング系が独占していたゴールデンゾーンは、「糖類ゼロ・甘味料不使用の無糖チューハイ」や「クラフト系低アルコールRTD」に完全に入れ替わっています。酔うこと自体を目的にした「大量・速攻消費」から、食事との相性や翌日の体調を気遣う「質的消費」への移行が鮮明です。