タイムラインを眺めていると、「#マシュマロにゃんこ」「#生マシュマロ猫」といったハッシュタグとともに、両手からこぼれ落ちそうなほど豊かな毛を蓄えた白猫や淡いポイントカラーの猫たちが次々と現れます。フォロワー数十万人を抱えるインフルエンサー猫たちの愛くるしい仕草に、思わずため息を漏らした経験のある方も少なくないはずです。
多くの人を虜にする猫の触り心地が柔らかい理由には、科学的な裏付けが存在します。第一に挙げられるのが、被毛の階層構造です。猫の毛は外側を覆う硬めの「オーバーコート(上毛)」と、皮膚近くに密集する極細の「アンダーコート(下毛)」に大別されます。マシュマロと称される猫たちは、このアンダーコートの密度が桁違いに高く、1平方センチメートルあたり数万本もの細い綿毛が空気をたっぷりとはらんでいます。この無数の空気層がクッションの役割を果たし、指を沈めた際にふんわりと押し返してくる独特の反発力を生み出しているのです。
皮膚と筋肉の柔軟性も見逃せません。猫の皮膚は外敵からの攻撃を受け流すために非常に伸びやすく、皮下組織には心地よい弾力性があります。「抱っこした瞬間に身体がとろけて腕の形に馴染む」と言われる感覚は、豊かな被毛のクッション性と、関節や筋肉のしなやかさが融合した結果と言えます。