ランチの選択肢として今や不動の地位を築いた「生パスタ」。かつてのような単にもちもち感を強調したものから、セモリナ粉の配合比率や加水率をミクロ単位で調整した、歯切れと小麦の香りを両立させる麺へと進化を遂げた。手打ちのタリオリーニや低加水パスタフレスカなど、麺そのものの個性を味わわせる店が急増している。
日本パスタ協会が発表するデータを見ても、国内における高品質パスタの需要は年々高まりを見せており、消費者の舌は確実に肥えている。乾麺のアルデンテを極める職人と、作りたての生麺で驚きを与えるシェフの切磋琢磨が、日本の麺文化全体を前例のない高みへと押し上げている。